完成してないLovestory




「・・・うん」


神山はそう言って掃除を始めた。



私もなんとなく無言で掃除を始めた。




「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」




うぅ、気まずい・・・


私がそう思った時だった。



神山は真剣な顔で言ってきた。



「宮川は、さ・・・

なんで城島のこと好きになったんだ?」






私は一瞬驚いたけど、

すぐに神山が冗談で聞いたわけじゃないことが分かって、


笑顔で答えた。





「・・・あいつの、笑った顔を見ちゃったから。」





ちょっと恥ずかしかったけど、神山はもっと勇気が必要な、

告白をしてくれた。




だからちゃんと言った。





神山は、


「そっか」




と、ただ切なそうに笑うのだった。







その時、教室のドアが開いた。











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