完成してないLovestory
・・・しかし。
神山は城島にほうきを貸さなかった。
「・・・おい!?」
無視されたと思った城島は神山に叫ぶ。
神山はため息をついて言った。
「・・・なんでお前はいつもそうなんだ!?
みんな、本当はそんなお前に迷惑してるんだ!
気づけよ!!」
城島の目が、揺らぐ。
「・・・は?」
私は神山を止めようと必死に言う。
「ちょっ・・・神山!!」
でも神山は言うのをやめなかった。
完全に我を失っている。
「・・・お前がいると!
掃除の邪魔だ!さっさと帰れよ・・・!!」