踏み台の女神
後ろから、安永さんに声を掛けられた。


道路の方に目をやると、ねこさんと神様はどんどん歩いて行ってしまっている。



安永さんは私を待っていてくれたのだろうか。



「すみません。

待ってくれてありがとうございます」


「いえいえ。いいんですよ。

なんだか見入っちゃいますよね。


……さ、行きましょう」


安永さんと並んで、ねこさんたちの後を追った。
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