踏み台の女神
ここでも神様は、道行く人たちに

「今日はお出掛けですか」

とか

「最近、大丈夫ですか?」

などと声を掛けられていた。




「いろんな人に心配掛けちゃってたんだな」



遊歩道を散歩した後

私と神様は少し疲れたので、冷たくなってきた潮風を避けて、広場の片隅にあるカフェに入った。


向かい合って座り、喉も渇いたのでそれぞれリンゴジュースを注文した。
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