踏み台の女神
空飛ぶ船は、さっきの港に停泊していた客船と似たような形の船をずっと小さくし、翼とプロペラを取り付けたようなものであった。


船内に入ると革張りのシートが10人分ほど、2列に並んでいて

私たちが適当な座席に腰を下ろすと、船は静かに飛び立った。



船が進む速度は車よりも速いらしく、窓から地上を見下ろすと、海や町の景色が次々と流れていく。




あっという間に、空飛ぶ船は「お社(やしろ)前」のバス停に着いた。
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