踏み台の女神
「船を待たせてるんですね。
帰りますか」
安永さんが立ち上がった。
「そうですね」
本当は帰りたくないけれど、私はそう答えた。
安永さんは私の膝からねこさんを抱き上げると、自分のリュックの中にそっとしまった。
リュックの口の部分からねこさんの頭だけ出してジッパーを閉める。
帰りますか」
安永さんが立ち上がった。
「そうですね」
本当は帰りたくないけれど、私はそう答えた。
安永さんは私の膝からねこさんを抱き上げると、自分のリュックの中にそっとしまった。
リュックの口の部分からねこさんの頭だけ出してジッパーを閉める。