踏み台の女神
何となく無言で、私たちはもと来た道を引き返した。


しかしそれは決して、気まずい沈黙ではなかったと思う。



無言で近道の森を抜け、お社のそばを通って長い石段を降りて行く。


屋台がある辺りは相変わらずの人だかりである。
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