踏み台の女神
空飛ぶ船が、徐々に高度を下げていくような気配がした。


窓の外に目を移すと、もうじき私の家に着きそうである。


「あ。そろそろうちに着きます」


「もう着いちゃうんですね。

早いなぁ」



やがて船は、ゆっくりと静かに、私の家の前に降り立った。
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