踏み台の女神
それから
また、半月の夜が巡ってきた。



例によって、ストロベリーフィズやらカシスオレンジやらを携え、近所の公園へ行く。


日が沈んだばかりの青白い空に、硬く輝く半月が浮かんでいる。



いつもの公園のいつものベンチに

ねこさんだけがぽつんと座っている。
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