踏み台の女神

次に私が

「何が入ってるの？」

と尋ねると、ねこさんはすました顔で

「ひみつ」

と答え、いつものように4本足で歩き出した。


私と安永さんも、それに続いた。




私たちがバス停に着いてから程無くして、目的のバスがやって来た。


それに乗り込み、2人掛けのシートに安永さんと並んで座り、私の膝の上にねこさんが乗った。