踏み台の女神
神様の憂鬱
「お社(やしろ)前」というバス停でバスを降りた。


市街地から離れた場所に設置されている、何の変哲もないバス停である。



そこからしばらく、広い草地の中に開かれた道を歩く。


行く手に何やら木が茂っている様子が見え、やがて目の前に、長い石段が現れた。


石段を、ひたすら昇る。


神様のお社は、その石段を昇りきったところにあるのだ。
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