踏み台の女神
「神様ー。

僕だよ僕。ねこ」


ねこ、って。
そのまんまじゃん。

そんなんで通じるの?
しかもタメ口で。


と胸の内でねこさんに突っ込むと、お社の中から

「あぁ、ねこさん。

いらっしゃい」

と、力の無い声が返ってきた。
< 31 / 200 >

この作品をシェア

pagetop