踏み台の女神
彼女が泣き止むまで頭を撫で続けてから、神様はこう言った。


「もし、心の中で私に話し掛けてくれれば、私にはいつでもきみの声が聞こえるよ」


「本当?」


手で涙を拭いながら、女の子が尋ねた。


「うん。だから本当に、全然さみしくないよ。

これでお別れじゃないからね。


……私の事は心配しないで、幸せになってね」
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