踏み台の女神
ねこさんが、その家の入り口に呼び掛けると

「はぁい。


……やぁ、お客さんだ。

いらっしゃい」

男の子が1人、家の中から出てきた。


10歳ぐらいだろうか。

日に焼けた賢そうな子で

草の繊維を編んで作ったような服を着ている。


「野原の外から来た人たちだね。それに神様。

さぁ、どうぞ。


入り口、小さいから頭をぶつけないように、気を付けて」
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