踏み台の女神
背の高い安永さんや神様はかなり身をかがめて、やっとの事で家に入っていた。


「たまにこっちまで強い風が来るから、こんな入り口なんだ。
冬は吹雪にもなるしね。

……母さーん!
お客さんだよ!」


手慣れた様子で私たちを出迎えながら、男の子は家の奥に向かって叫んだ。
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