踏み台の女神
家の中では、この男の子の弟や妹と思われる小さな子供たちが5人ほど

やはり男の子の祖父母であろう老人たちに見守られて、遊んだり昼寝をしたりしていた。


家の中央には火を焚く囲炉裏のようなスペースが取ってあり、その周りにも、男の子の衣服と同じような繊維で編まれた座布団が敷かれていた。


男の子の服も座布団も、よく見ると赤や緑、黒などに染めた繊維を数種類使って、幾何学的な模様を編み込んである。


古代人たちはなかなかお洒落であるらしい。
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