踏み台の女神
ねこさんや安永さん、それに神様も、同じ事に思い当たったようだ。


「その女性の事、もっと聞かせて下さい。

もしかしたら、私の友達だったかもしれないんです」


「いいですよ。神様のお友達なんて素敵ね。


彼女はもう何千年も昔に生きていた人だそうです。

他にも、私たちの衣服の編み方とか、けがや病気の手当ての仕方とか、家畜の飼育法も完成させて

それがこうして今日まで伝わっているんですよ。



いつも元気で前向きで、優しさに溢れる人だったそうです。

私たち一族全員にとって、母親のような存在ですね」
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