踏み台の女神
どんぐりの森を抜けて、野原の外れまで来た。



野原を出る前に、私は男の子に目線の高さを合わせ、こう言った。



「今日はありがとうね。


たぶん、きみなら上手くやっていけるよ。

最初はお父さんとかお兄さんが、狩りの仕方を教えてくれるんでしょ?

きみのお父さんたちの言う事に、間違いは無いと思う。

それにきみは賢いから、きっと大丈夫。

頑張ってね」
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