ツンデレな年下君!?【完】
「もう良いもんっ!吉田君行こッ!」



あたしは吉田君の腕を引っ張った。



「えっ!?あっ、うん」



吉田君はあたしについてきてくれた。



「じゃぁ、いいしっ!行こう、伊藤」



後ろから拓の声が聞こえた。



あたしは目から水が出そうになるけど、



それを堪えながらあたしは前に歩きだした。



視界が段々ぼやけて来た。



だけど、あたしは歩くのをやめない。



「北里?待って」



吉田君はそう言うとあたしの顔を覗き込んできた。



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