友達≧彼女!?
誰がやったのかはわからないけど、ひどいよ。


もし、直樹がコレを先に見たらって考えなかったのかな。




『それ…先生に相談した方が良くない?それに貸したやつにも話聞いてどういうつもりかはっきりするべきだよ。』



「多分、貸した本人は知らないと思う…返してもらうときもいつもと変わった様子なかったから…大袈裟にしたくないから、加藤君も誰にも言わないで。」



『でもそれじゃ、「いいの!お願い…」



こんなの知られたら、いじめられてるみたいに皆に思われる。
そんな同情の目で見られたくないよ。




『羽鳥がそれでいいなら…黙っておくけど。本当にいいの?』



「うん。ごめんね?心配してくれてありがとう。…あ〜教科書買い直さなくちゃ。」



心配されたくなくてわざと明るい声でそう言った。




『羽鳥今日の放課後ヒマ?俺の家本屋で、学校の教科書取り扱ってるんだ。親に言えば1冊くらいくれると思うよ。』



「本当?いいの?」



『平気。帰り、一緒に行って貰ってあげるよ。』



「ありがとう!」



少しだけ救われた気持ちになった。


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