友達≧彼女!?
『誰あの子?なんかわからないけど、紗英にからんでなかった?』



「直樹と同じクラスの子。多分直樹の事狙ってるんだと思う。」



努めて冷静に答えたのに真理は私とは正反対に、逆上してくれた。



『はぁ!?それであんな態度取ってきたの?ムカつく!!』



「…気にしない事にしたから。」



『気にしないって…駄目っ!あんな女に負けるなっ!クラスが離れてようが紗英が彼女なんだから、“直樹に近づくな”位いってやりなさいよ!!』



そんなの私だって言ってやりたいよ。



「でも、なんか皆で仲良さそうだし。…それに…直樹も…私より…っく…あの子…と話す方が…っく…楽しそうで…―ッ!!」




言ってて、どんどん悲しくなってきて涙が溢れて来た。


彼女は私のはずなのに。



なのに、新井さんの方が、直樹の近くにいれて。


楽しそうに話してて。



…直樹に直接触れ合う事だってしてて。



全部彼女の私は出来ない事ばかり。


直樹に触れると、“からかわれるから触るな。”って怒られて。


会いに言っても嫌な顔されて。


私って彼女って肩書きだけで、友達以下の扱いじゃん
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