月夜の翡翠と貴方


半ば引きずられるように、私はナタナについていった。

その後から、数日の記憶はない。

ずっと、彼の邸でぼうっとしていた気がする。


私の耳には、私達が書斎から出た後聞こえてきた、母親の悲鳴にも似た泣き叫ぶ声が、延々と響いていた。













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