月夜の翡翠と貴方
そして、俺は叫ぶ。
「ジェイドは俺のなんだよ!これ以上手を出すな!」
もう、嘘か本当かもわからない。
いや、それを嘘にしたいのか、もう考えることさえも、面倒な程に。
いつも仏頂面で、なに考えてんのかよくわからない。
そのくせよく泣くし。
なのに時々笑って。
弱々しいとこもあって。
自分に自信がなさすぎるところは、どうかと思うけど。
…けど。
「ジェイドは……………っ」
はぁ、と息を吐く。
トン、とその場から飛び退く。
後ろへ着地すると、目を見開くレグートへ、舌を出した。
「お前らに渡すぐらいなら、俺が檻に閉じ込めてでも守るよ」
冗談か、本気か。
もう、わからなかった。
*
息が上がって、足がもつれて。