月夜の翡翠と貴方


そして、螺旋階段を上がっていった。


.....叫んでいる。

叫んでいる。

貴方の名を、心が叫んでいる。


悔しいほどに、『貴方』が残ってる。

私を呼ぶ声も、笑う顔も、深緑も。


全てが、私に刻み込まれている。


歪んでいると思う。

歪んだ、形だと思う。

私の想いは。

けれど、もういいの。

欲しいものを、欲しいと言いたい。

好きなものを、好きだと言いたい。

ただ、それだけなの。



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