月夜の翡翠と貴方
止め方がわからない私は、
それを貴方にぶつけてしまうこともあるけれど。
どうか、受け止めて。
狂おしい心も、
可笑しな気持ちも、
全て、貴方に捧げるから。
どうしようもなく、囚われているの。
深緑に、魅せられる。
好き、嫌い。
私を咲かせた貴方は、いつまでも私を支配している。
貴方がいなければ、
枯れてしまうでしょう。
碧の美しさなんて、すぐに失われてしまう。
だから、離さないで。
ずっと、ずっと、私を捉えたままで。
ああ、愛しいご主人様へ。
どうか、どうか。
いつまでも、その声で。
私を呼んで。
「ジェイドー」
ルトが、群青のテントから出てきた。