ネクタイ
「急に来んな」

「どうして」


彼は顔を真っ赤にして、質問には答えずただ私の口を塞いだ。
熱い唇で。


ネクタイを外す音がして、私は少し残念に思った。

でも、押さえつけられた腕に違和感を感じて目を開けると、よりいっそう体が熱くなるのを感じた。


彼のネクタイで、腕を縛られてた。



「あ···」


恥ずかしくなって顔を背けると、彼はいじわるな笑顔で言った。


「今日は優しくしてやんねーから」


きつく縛られたネクタイを、ほどかないで欲しいと強く思った。
< 3 / 3 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop