“幼なじみの2人がまさかの恋”
花火大会当日〜
昼過ぎにたいがの携帯音で目が覚めた。
ぶルル♪ブルル
着信⇒みちか
………みちか。
たいがの前の彼女からだ。
たいがは携帯を開けて
すぐ閉じた。
そしてまた携帯がなる。
たいがは携帯を手にとって
舌打ちしながら電話にでた。
はい?
もう連絡してくんな。お前とは戻る気もない。
電話をきった。
みちかは私より3つ年上。
いいの?電話?
ああーお前は気にするな。
たいがはまた寝てしまった。
夕方私たちは花火大会の
準備をした。
花火の場所まで歩いていく
ことにした。
2人は仲良く並んであるいた。
たわいもない会話を楽しんだ。
すると花火があがった。
わあ~綺麗。
たいがの横顏が花火の光に
うっすら照らされる。
私は幼稚園のころ
始めてたいがと見た花火のことを
思い出した。
私はそっとたいがの腕をにぎった。
それから屋台が並ぶところまで
歩いた。
りんご飴を買ってもらって
もー気分は最高!
ーーーそのとき。
たいが……
女の子の声が後ろから聞こえた。
瞬間たいがに誰かが抱きつく。
………。みちか
会いたかったよ〜
とっ抱きついている……
私は何も言えなかった。
たいがはみちかを突き放す。
するとみちかがこっちを見た。
あれ?彼女?あっ!ごめんなさい。
気づかなかった!あははっ
私を睨みつけながら笑ってる。
私はひらすら1人でたいがの
家まで向かった。
おぃ!たいがは追いかけてくる。
私は無視し続ける……
さっきのことが頭から離れない。
ただ抱きついただけかもしれないけど
ヤキモチ焼きの私はとても嫌な気分になった。
どれくらい歩いただろう。
もうすぐたいがの家につく。
いきなりたいがが私の目の前にたった。
私は足を止めた。
おぃ!さっきから無視すんな。
さっきのことは忘れろ
あいつがかってに抱きついてきただけや
俺はあいつに一切気持ちなんかない。
俺が好きなんはお前だけやから
心配すんな。わかった?
っと言って下を向いてた私の
顏を持ち上げてチュッっと唇をあわせた。
私は何も言えなかった。
その場にぼーっとたっていた。
今キスしたよね……?
たいがは1人で家に向かって歩いた。
おぃ!早くこいよっ。
たいがの声に私はたいがのもとまで
はしった。