年上の彼と年下の元カレ


「もしもし」


「隆弘に送ってもらえ!」


「話聞いてよ」


「オレは話すことない
じゃー」


と、切った。


所長はあたしたちが喧嘩してると思って


「まー どっちが悪いか知らないけど
早く仲直りしろよ」


と、携帯を閉じた。


会社を後にして、いつもなら敦の車かバスに乗るんだけど、今日は歩きたい気分


駅まで歩くことにした。




歩いていると、後ろから車のクラクションが鳴った。


振り返ると


隆弘だった。


< 112 / 154 >

この作品をシェア

pagetop