妄想彼女にご注意ください!
「どうかなさいましたか。お・・・グフッ」
「この目がきらきらしたやつが王子様か?
答えなさい!」
案外怖いのね。王子様は・・・
「く・・・るし・・・・」
「あ・・・ごめん。」
やっと彼の手から開放された。
「はい。王子様です。」
「ふ~ん・・・。」
王子様はなんか企んでるような顔をした。
「お前さ・・・俺のめがねみて気づかないわけ?」
「なにをですか?」
「お前がこの馬鹿らしい漫画に夢中になってるせいで
俺のめがねが壊れたんだよ。」
あら、ごめんなさい。
しかし、馬鹿らしい漫画とはひどいっ!
だからこういってやった。
「あら。ごめんなさい。
しかし、馬鹿らしい漫画とはなんでしょうか?
あたしが少なーぁいお小遣いで買った
大切な趣味を馬鹿らしいだなんて。」
あはは。こまってるこまってる。
完璧な王子様が。たのしーい。
しかし彼は負けなかった。
「んだよ・・・・ガキが。」
彼の顔がみるみる王子から
野獣へと変貌していく。
まるで美女とや・・・「そんな態度だったら
漫画返さない。
「えーーーそんなぁ!」