妄想彼女にご注意ください!



「ただしっ!」


王子は勝ち誇ったような顔を
していった。


「一週間、俺の家の家事を
やってくれるなら返してやる。」


家事めんどいな・・

でも・・『王子様とキッス!』
のためならあたしやるわ!


「わかりました。王子様。」


「わかったならよろしい。
俺んちここだから。」

 
渡された名刺には住所と


長谷川製薬 副社長

北条 淳




と書いてあった。



…って淳!王子と同じ!
てか長谷川製薬って化粧品で
有名な会社じゃん!

しかも副社長!

私があっけにとられていると
王子は、


「俺、王子じゃなくて淳だから。
じゃあよろしく。変態ちゃん。」


「変態じゃない!あたしには
亜由美という立派な名前
があるの。」


「あっそ。」



といいながら意地悪王子…いや
淳は去っていった。



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