命の花~神様、もう少しだけ~
私は、

この命の花を、

諦めることなんて、出来ない。


「先生、私はこの子を産みたい」


「しかし・・・」


「がんが大きくなるかもしれない。

でも、

この子を産んでからでも、

治療はできるでしょう?」


「旦那さんと」


「要には!・・・

主人には、このことは言わないでください」



「石井さん」


「要は絶対おろせっていいます・・・

私を一番に考えて」


「それならなおさら」

私は首を振った。
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