命の花~神様、もう少しだけ~
それから数時間後。

愛梨を連れた要が、

迎えにきた。


「先生に挨拶して帰ろうか?」


「うん」


微笑んだ私は、愛梨を膝に座らせた。


「一人にしてゴメンね?

今日からまたママと一緒にいようね?」


私の言葉に、

キャッキャッと喜ぶ愛梨・・・

私は思わずギュッと抱きしめた。



「・・・真菜?」


「さぁ、帰ろう?」

私は何事もなかったように振る舞った。

要も笑って頷いた。
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