命の花~神様、もう少しだけ~
帰りの車の中、

要が私に質問した。


「愛梨の時は、毎週じゃなかったよな?」


「・・・そうだっけ?」


「あんまり、調子よくないのか?」


「そんなことないよ?

ただ、ちょっと切迫流産の傾向が」


「力仕事はオレに任せろ?飯だって、

少しは出来るんだから、真菜は、

寝てろよ?」


「心配かけてゴメンね?」


「俺達の赤ちゃんだろ?」

ミラー越しに、要の笑顔が見えた。

・・・

胸がキュンとした。

病気の事黙ってて、ゴメン・・・




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