命の花~神様、もう少しだけ~
家についた私は、

少しめまいがしてふらついた。

要は慌てて私を支えた。


「おい、大丈夫か?」

「ゴメン。大丈夫」


私は何とか笑顔を作って、

何事もなかったように振る舞った。


「少し寝てろよ」

「・・・うん、そうする」


私は寝室で、横になった。

「ま~・・ま~」

愛梨が私のところから、

離れてくれない。


「愛梨、ママ少し寝かせてあげような?」


要の言葉なんか聞いてない。

愛梨は私にしがみついて泣きじゃくった。

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