命の花~神様、もう少しだけ~
「愛梨!」

要が怒ろうとした。


「要イイよ。寂しかったんだよね?

ママのところで、いい子にしててね?」


やっと泣き止んだ愛梨は、

嬉しそうな顔をした。

まだ1歳だもんね。

・・・

ママが恋しいはず。

私はそっと愛梨の頭を撫でた。


その様子を見ていた要は苦笑い。


「ママには、かなわないな」

「だって、ママが一番だもんね~?」

私の笑顔に、愛梨は喜んだ。

・・・

少しくらい、

この笑顔の為なら、

頑張らなきゃ。
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