命の花~神様、もう少しだけ~
「ママ」

「おいで」

あまり力が入らないから、

要が私の横に座らせた。



とっても嬉しそうな愛梨の笑顔。

・・・

治療はきついけど、

この笑顔のために頑張ろう。


抱きしめながら、思っていると、

要が私と、愛梨を包み込んだ。


「要?」


「しんどくないか?」


「うん。大丈夫」

・・・

本当は、苦しくて、苦しくて、

投げ出したい。

でも、要には、言えなかった。
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