命の花~神様、もう少しだけ~
・・・

私の唯一の楽しみは、

要と、愛梨と、ひかりが、

お見舞いに来てくれることだった。

「ママ~」

愛梨が私に抱きついた。

「毎日ありがとうね」

私が微笑むと、

愛梨も嬉しそうに笑った。

「ずっと、ママの傍にいたい」

愛梨の口から、

初めて聞いた、

弱音。

お姉ちゃんになって、

色々我慢してるのに、

私まで傍にいられないんだから、

弱音もはきたくなるよね。
< 49 / 75 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop