秘密 ~わたしとあなたの~
「へ~ぇ蓮が帰ったらそんなことになってたんだ」
「うん…」
おかあさんとパパ、離婚とかしちゃうのかな?
そんなのヤだけど、おかあさんのことはなんか許せない。
「ひかりん家にちょっと泊まらしてもらおうかな?」
「あー全然OK!!どっちかって言うと、ウェルカムだよっ!!」
ほっ…よかった。
でも、荷物取りに帰らないといけないな。
「に、荷物取りに帰るわ」
「あ、あたしもついていってあげるよ!元気、ないでしょ?」
「ありがとう…」
あたしは改めて友達の大切さを実感した。
はぁ、結局帰るのか。
家に着いたあたし達はなかなか入れず家の外で仁王立ちしていた。
「ごほんっ…。は、入らなきゃいけないよね」
「う、うん」
ひかりは家の前で待っててもらうことにした。
あたしは勇気を振り絞って重い玄関を開けた。