秘密 ~わたしとあなたの~
次の日から、ひかりの家から登校した。もう帰りたくないから…。
「ごめんね…いきなりこんな展開になっちゃって」
「いーよいーよ、うちはどーにでもなるから♪」
ありがたいなぁ…。でもずっといるのは悪いよね…。いつかは帰らないといけない。
「うちから駅は、結構近いのよね〜♪」
ホントにひかりの家から駅は近かった。
5分くらいで着いた。
「お!おはよう上原」
あたしが、全然元気じゃないのを知らない生活指導の先生が声をかけてくる。
ちっ…めんどくさ。
「上原〜?元気ないじゃないか」
「ほっといて」
そう言うとあたしはさっさと玄関に足を向けた。