秘密 ~わたしとあなたの~
キーンコーンカーンコーン…
ランチタイム始まりのチャイムが鳴った。
それぞれ机をくっつけてお弁当を広げてるなか、あたしは食欲が無くて、ただ机にぷっつぷせていた。
「蓮、お昼食べよ?」
「う〜ん。今日はいいや」
ひかりが声をかけてくれたけど…。
食べたいという欲求はなかった。
「うっえはっらさ〜ん♪」
誰かが、ぶりぶりした声で、あたしの名前を呼んだ。
まぁ、分かるけど。
「なに?」
あたしは下からその女子を睨みつけた。