秘密 ~わたしとあなたの~
「どう?ちょっと怖い雰囲気出してみた♪」
大田先生は、ケロッと笑顔になった。
なんだよそれ…!
「からかったんですか!?」
「うん♪上原マジでビビってたから…くくく!」
なんて失礼な男!!
コイツに頼み事なんて一生してやらんわ!!
そんなことを考えていると、きゅうに真面目な顔をしはじめた。
「学年主任と上原のお母さんのことは、ちょっと考えないといけないよな…」
「なんで知ってるんですか…?」
「見たんだよ!昨日上原のお母さんと学年主任が家から出てくるところ」
あぁ…あたし、転校しちゃうのかな?
せっかく、ひかりと類ちゃんという友達ができたのに…。
「あのさ?まだ校長とか上のヤツらには、知れわたってないみたいなんだ?だから、退学とか転校はまだ分かんねぇ」
えっ?まだ大丈夫なんだ…!!