秘密 ~わたしとあなたの~
「おはよーございます」
朝から学校には元気な声が響きわたっているなか、あたしはなかなか校門に行けずに、木の影に隠れていた。
もちろん、類ちゃんとひかりもいる。
「蓮ちゃん、ついに来たよ。学校に…」
そこに大田先生が立っている。やっぱり人気だなぁって思うのは、生徒の輪が先生のまわりにできていたから。
「モテてるって、ホントのことだったんだ…」
「なに?蓮、ヤキモチ?」
「ち、違うよっ!!」
あたしは、勇気を出して校門へ向かった。
ドクン……
「おはよー!お〜元気だな!!杉山」
あと3mくらい…。