秘密 ~わたしとあなたの~

「おはよ、上原」

「…はよ…ざいます」


緊張しているのかなんなのか、うまく声が出なかった。

まぁ、べつに変わったことはなにもない。

というか、普通の生徒と先生じゃないといけないんだよっ!!


「なんだ普通じゃん」


類ちゃんは、おもしろくなさそうにつぶやいた。


「ってか、蓮ちゃんは誰にもあげないっつーの!!!」

よく分からないことを言って笑かしてくれる類ちゃんだけど、この一言はのちに証明?されることになる。


「類ちゃん、彼氏いないの?」

「あたし?あたしは〜いなくてもいいかな?でも、好きな人はいるけどね☆」


好きな人いるんだ…応援してあげなきゃ。


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