秘密 ~わたしとあなたの~
「結婚するかも…」
は……
結婚するかもしれないってことだよね…?
「もうわけわかんないよ…あたっ、あたしはお母さんの本…当の子供じゃないんだよ」
属にいう、あたしの今のお母さんは里親みたいなようなもの。あたしのお母さんは今、どこかに新しい男と暮らしている。
「似てないね…ってよく言われるんだ。苦しいな…。誰だってお母さんと似たいよね」
今のお母さんは、お母さんの妹にあたるひとだ。
チャイムがとっくになって、2限目が始まっているのに、あたしは力なくすわりこんだまま。
本当のお母さんのこと思い出すと、目の前がかすんできた。
「でもっ…今のお母さん…本当の…お母さんに似てい、るんだ」
泣きながら話していると、なにかで包まれた。