フェイス
「よし、撤退だ!」

「オー!」


 なぜか元気に彼らは去って行った。

 そして、ヤンキーも役目を終えたとばかりに帰って行く。

 残ったのは女性陣だけ。


「卑怯だとでも言いたそうね」


 悪役気取りに斎藤先輩が言った。

 全然格好よくもないけれど。


「あなた達が卑怯じゃなかったことがあるんですか?」


 たとえ、スタミナに問題があっても私は屈しない。

 まだ彼女達だけなら倒せるはずだった。
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