フェイス
「そんなに調べたければ自分で調べたらいいじゃない。火の粉が降りかかるのはあなたに原因があるんだから」

「そうだそうだ!」


 春平は盛大に頷いた。


「生徒会の雑務をこなすのはてめぇらの仕事だ!」


 ビシッと時永は格好つけたつもりみたいだった。

 全然格好よくなかった。

 まりちゃんだけは喜んでいたけど。


「大体、お祖父様のために、仕えてあげている私達をそうやっていいように使っているから、こういうことになるのよ」

「てめぇらだって、結局、それを利用してるじゃねぇか!」


 時永はここぞとばかりに反撃したつもりだったみたいだ。
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