ハーブレ!
「単刀直入に言うけど…俺、照のことが好きなんや!」
「…は?…本気!?」
「最初に会った時から可愛いって思ってたし、今も思ってる!それに、料理出来るし…一番よかったのはあのキックや!」
「は?」
「俺、今まで親にも誰にも殴られたりしたことなかったんや。だから、傷つけること言うても相手がなんも言わんからええんやって思ってた。でも…照は蹴ってくれたんや!俺の事…最低って言ってくれたんや!」
今まで親にも殴られたことないって…
お坊ちゃんはやっぱ甘やかされて育ってるんじゃん。
「今までの奴は、俺の家が大企業やから怖くて手ぇ出せんかったんやと思う。結局そいつらも自分のことしか考えてないんや!やけど、照は蹴ってくれたんや!それって…俺のこと想ってやってくれたんやろ?」
「やっと気づいた?でも、それは感謝でしょ?好きとは違う。友情を愛情と勘違いしちゃダメだよ、葵。」