ハーブレ!





「なんでだよ!」



「あたしの幸せは“春にぃの夢を叶えること”。それ以上の幸せは…望んじゃダメなの。」




そう言ったあたしの目は多分、


ヒカリがなかった。



自分でも分かってるんだ。


春にぃはそんなこと望んでない…って。



でもね?


あたしは自分自身が許せないの。



対して夢もなかったあたしが生きてて、


夢を持った誰からも愛される春にぃは死んだ。


あたしをかばって…。



あたしの夢は春にぃがくれたもの。


それを叶えることが…


あたしの生きる意味。




そう思ってないと、


罪悪感で押しつぶされそうになる。












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