烏牛(うぎゅう)
タイトル未編集
烏牛うぎゅうは中国湖南省西郷鎮の出身である。
食肉牛を屠殺場で屠殺することを生業にしている。

仕事は午前中だけ、朝早く四頭の黒牛を屠殺すれば、
後は日が暮れるまでマサカリを研ぎ磨きまた研いで
一日が終わる。マサカリは100本近くが木の壁にかけてある。

大きさも太さもまちまちだ。木の握り柄もさまざま握りやすく
木彫りが施してある。

夜になると近くの丹鈍の所へ食事に行く。
ほとんどしゃべることもなく夕食をかき込むと
すぐに帰って寝てしまう。

頑丈な木枠のベッドにわらの寝床。
土間の囲炉裏にまきがくべてあり大きなやかんがかかっている。
壁際にはマサカリの下にたくさんの木彫りの像が並んでいる。

動物や人面。妖怪らしきわけの分からぬものもある。
たまには森へ出かけるが、ほとんどこの異様な小屋に
引きこもってマサカリを研ぎ木彫りを続けている。
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