雪男のぬくもり探し
...はい?
こ、氷漬け??
「お前..なに言って...」
「聞こえなかったか?
それとも氷漬けにされたいか」
冷たく鋭い声で梓が黙ると
また私の耳元で
低いやつの声が響く
「杏乃、体を差し出せ」
「あんた..誰なの..?」
「俺か?俺は雪男だ。」
強烈で破壊的
私に吹いた風は、
優しい春のそよ風ではなく
やつにぴったりな春一番。
キラびやかな高校生LIFEが
意識と共に遠退いていく.....